芸能

真矢ミキ「女性の人生にはその時々の年齢の魅力がある」

輝く先輩女性を語る真矢ミキ

 年代によって様々な魅力を持つのが女性──。現在52才の女優・真矢ミキが、歳を重ねた女性の魅力について語る。

 * * *
 女性の人生には、その時々の魅力があると思います。瑞々しい果実のような、10代。身の締まった、歯ごたえのあるお刺身みたいな、20代。女盛りの、30代。熟成された芳香が漂いはじめる、40代。

 50代は…うーん、なんでしょうね。自分の世代のことは難しい。ともあれ、同世代も年下のかたたちにも、それぞれの輝きがあるのです。

 中でもひときわキラキラ輝いているのが、私よりも年上の世代! 最近は書店でも、そんな輝く年上世代のかたがたの著書が平積みされていて嬉しい限り。女性としての先輩方が人生観や家族観をお書きになった本が誇らしげに並んでいるのを見ると、道しるべがたくさん立っている気がして心強いですね。

 そんなことを思いながら、セレクトショップへ足を運んだときのこと。私はあるかたに目が釘付けになりました。

 最初に目に飛び込んできたのは、お行儀よくフセをした大きな犬。その陰に隠れるように、すごく小柄で華奢な女性。ここで私の頭の中は1つ目のクエスチョンが…。

『そんなに小柄で、しかも私よりもかなり年上だと思いますが、この大きな犬を連れていらっしゃったんですよね?』

 そして2つ目のクエスチョン。

『そのヘアスタイル、維持するのは大変じゃないですか?』

 だってそのかたは金髪のショートカットだったんですよ! これ、すごく手がかかるんです。5ミリでも髪が伸びたらスタイルも色もカッコ悪いことになっちゃうから。3つ目は、

『そのアクセサリー、重くないですか?』

 細い体には、首にも手首にもたくさんのアクセサリー。シルバー(たぶんプラチナもかなりの数含まれていると拝察いたしました)系で統一されていて、トゥーマッチがものすごくオシャレ。

 極めつきのクエスチョンは、

『なのにポロシャツ? そして選んでいるのはドレス?』

 もう、私の頭の中は『?』だらけです。気がついたら私、そのかたにお声をかけてしまっていました。

「ごめんなさい、いきなりこんなことをお尋ねして。なにをなさっているかたなんですか?」

 すると彼女は華奢な首をかしげて、

「わたくし? わたくしはここの者よ」

 と言って、胸についているマークを指差されました。誰もが知っている、あのマーク。きっと彼女はそこでさまざまな経験をされたはずです。つらいこともあったでしょう。それが全部、心の整理だんすに収められている…。マークをチョンと指差したその手つきから、彼女の人生が垣間見えた気がしました。

撮影■渡辺達生

※女性セブン2016年11月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン