国内

鉄道車両のセカンドキャリア 海外で現役続行も

銀座線車両は熊本電鉄でセカンドキャリアを過ごしている

 球団から自由契約を申しわたされても、まだ力があるからと社会人野球などへ場所を変えて現役を続け、新天地でもチームの勝利に貢献する元プロ野球選手が少しずつだが増えている。鉄道車両も同じように、いったんは引退しながら、新天地で活躍するケースも多い。使われなくなった鉄道車両のその後について、ライターの小川裕夫氏が追った。

 * * *
 現在、東京メトロ銀座線で運行している車両は2種類ある。ひとつは銀色の車体にオレンジ色のラインが入っている車両で、01系と呼ばれる。もうひとつは、01系が老朽化したことで2012(平成24)年に登場した新型車両1000系だ。

 東京メトロは、2017年から開通当時のデザインに近づけた特別仕様の1000系を運行すると発表。もともと1000系は地下鉄開業当時の車両デザインをモチーフにしていたが、特別仕様が施されることで、より開業当時の車両に近づく。

 一方、古参の01系は2017年3月末までに全車両が引退すると発表されている。銀座線01系の勇姿が見られるのも残りあとわずかとなった。

 引退した鉄道車両は、その後どんな人生を歩むのか? 大半の車両はそのまま廃車されてしまう運命にあるが、昨今はリサイクルやリユースされる車両も少なくない。なかには、一部の部品を新車両に流用されるだけではなく、ほぼそのままの姿で新天地に引き取られるケースもある。

 1957(昭和32)年に営団地下鉄丸ノ内線(当時)に登場した500形は、1996(平成8)年に老朽化のため引退。その後、アルゼンチン・ブエノスアイレスに引き取られた。500形はブエノスアイレスでも現役車両として活躍したが、今年に役目を終えて帰国している。

 東京メトロでは丸ノ内線のほかにも、東西線や有楽町線などで使用していた車両をインドネシア・ジャカルタに譲渡している。

 そうした海外に車両を譲渡しているのは東京メトロばかりではない。JR東日本がフィリピン、JR西日本がタイやマレーシアといった具合に、引退した車両が海外で第2の人生を歩むことは過去にもあった。丸ノ内線500形が特筆すべき点は、海外に渡った車両が初めて里帰りを果たしたからだ。

トピックス

安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
9月6日に成年式を迎え、成年皇族としての公務を本格的に開始した秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン