「重大な身体疾患がないにもかかわらず、点滴に頼らざるを得なくなるまで食事をとれない状態であれば、典型的な『摂食障害』と考えられます」
摂食障害は、「神経性食欲不振症」と「神経性過食症」の2つに大別される精神疾患だ。それらを聞き慣れた言葉に言い換えれば「拒食症」と「過食症」となる。
「摂食障害は患者の95%以上が女性。さらに発症年齢も13~20才までの若い世代が85%を占めています。中高生や年頃の女性に圧倒的に多い疾患です。原因はさまざまですが、多いのは“やせたい”“きれいになりたい”という女性特有の内面的な思いが強くなりすぎて、食事をとること自体に罪悪感や嫌悪感を覚えるようになり、過剰なダイエットにはしったあげく、健康を損なうレベルまで食べ物を拒絶するようになります」(前出・片田氏)
愛子さまは皇族の中心的存在である東宮家の子女であると同時に、学習院女子中等科に通われる中学3年生でもある。友人とはガールズトークにだって花を咲かせる。
「アイドルや芸能人が話題に上り、ファッションやスタイルに強い関心を持つのは中等科の生徒たちにとっても普通のこと。憧れの女優やアイドルがいれば、少しでも近づこうとダイエットに取り組む生徒も出てきます。たとえば、お弁当をサラダだけにするとか、お弁当箱を一回りサイズの小さなものに変えるとか。そんな生徒がクラスにいると、周囲もそれにならい始めるのはごく自然なことです」(学習院関係者)
昨夏以降、愛子さまが皇太子ご夫妻とともに公の場に姿を見せられる機会は格段に増えた。今夏も美術館に足を運ばれたり、『山の日』(8月11日)の地方公務に同行されるなど積極的なご様子だった。
愛子さまのお姿は、テレビ、新聞、雑誌で繰り返し多くの人の目に触れ、同時に笑顔で手を振られる愛子さまのご成長ぶりは好意的に受け取られてきた。
それを愛子さまご自身も、そしてお友達もご覧になったことだろう。「見られる立場」であることを改めて自覚された愛子さまが、少しでもよい印象を持たれたいと願われるのは、無理のないことだ。