ビジネス

快適な切れ味と強度を実現したセラミックナイフ プロも愛用

「京セラ ファインプレミア エクセレント」(2万1600円)

 鋼やステンレスなどの金属刃に加え、“セラミックス”製の包丁が人気を得ている。これは「京セラ」(京都市)が1984年に開発し、販売を開始したものだ。

 セラミックスは、狭義では陶磁器を指すが、広義では窯業製品の総称で、その中でも純度の高い原料を使い、人工的に成分調整をして作ったものを「ファインセラミックス」という。

「この素材をより多くの人に知ってもらうには、身近なもの、日用品への展開が有効ではないかと考えたのです」

 と言うのは、同社宝飾応用商品事業部の加藤千姫さん。

「発売当初は白い刃がプラスチック製のように見えたため、よく切れないのではないかとの誤解も多かったんです。さらに、当初は1本3万円もする高価商品だったので、金属包丁に比べて“切れ味が持続する”“軽くて錆びない”“清潔”などの評価を受けても、売れ行きは伸び悩んでいました」(加藤さん)

 セラミックスの刃は、ダイヤモンドに次ぐ硬度があるため、切れ味が長く持つ。だが、かぼちゃのような硬い物を切る際に刃をねじってしまうと、簡単に折れるという弱点があった。

 そこで材料や製造方法など、すべての要素を見直し、粘りやしなりを強化。柄の握りやすさや刃の厚みも追求し、さらに切りやすさと安定感を向上させるなど、少しずつ改良を重ねた。

 現在のモデルは、刃の強度を含め品質も向上。中心価格は5000円程度に抑えられ、2001年からは販路が一気に拡大。今や世界中の家庭で愛用されている。

 今回紹介している「ファインプレミア エクセレント」は、柄の部分を職人が手作業で作り上げた、セラミックナイフの最高峰。黒色の刃は、熱間静水圧プレス加工により、通常の白色の刃より約20%高い強度を実現している。

 オリジナル原料「ジルコニアZ206」を使ってナイフの形を成形し、高温で焼き固めて作る。刃の強度を追求して刃先のR形状を生み出し、軽いナイフが安定して持てるよう柄の形状にもこだわっている。また、セラミックスは金気(金属イオン)が出ないので、フルーツなどのカットにも最適。酸やアルカリにも侵されず、錆びないので、台所用漂白剤に浸け置くことが可能だ。

 快適な切れ味が今まで以上に爽快で、プロの料理人も愛用する人気商品だ。

※女性セブン2016年12月22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
ネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された水戸市のアパート
「赤ちゃんをかばおうとしたのか…」「複数の凶器で犯行」水戸市で死亡のネイリスト女性(31)がかつて警察に相談していた“人間関係トラブル” 
NEWSポストセブン
1995年、チャリティーゴルフ前夜祭に参加した“ジャンボ”こと尾崎将司さん(左)と長嶋茂雄さん
【追悼・ジャンボとミスターの物語】尾崎将司さんと長嶋茂雄さん、昭和のスポーツ史に名を刻んだレジェンド2人の重なる足跡 ライバルと切磋琢磨し、後進の育成に取り組んだ
週刊ポスト
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン
真美子さん(共同通信)が使用していたブランドとは
《ハワイ・ファミリーデートで真美子さんが持っていたプチプラバッグ》「同年代インフルエンサーのアスレジャーブランド」か?と話題に 実用性の高いトートバッグ、大谷は「娘のベビーカー担当」
NEWSポストセブン
郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「奥羽山脈周辺に“異常変動”が集中」「千葉県が大きく沈降」…2026年初めに警戒すべき5つの地域
週刊ポスト
ジャーナリストの溝口敦氏(左)とフリーライターの鈴木智彦氏
《溝口敦氏×鈴木智彦氏が対談》山口組抗争終結後の暴力団 勝ったはずの六代目山口組含めて勢力は縮小、トクリュウのほうが経済規模も大きく勢いがある現状
週刊ポスト