ライフ

厄払いの時期は旧暦に則り1月28日以降にしたほうがいい

今さら聞けない参拝の素朴な疑問

 今年も残すところあとわずか。年末年始に神社を訪れる人も多いだろうが、今さら聞けない参拝の素朴な疑問についてお答えしよう。

●どこの神社に参拝に行けばいいのか

 年末年始に有名神社にお参りに行く人も多いだろう。それもいいが、実はまず参拝すべき神社を見落としがちだ。それは自分が住んでいる地域の神様で、普段から自分を守ってくれている氏神様だ。

 都会に住んでいる人、新しい土地に引っ越した人などのなかには、氏神様がどこの神社なのかすら知らない人が多い。だが、今はネットで簡単に調べられるし、各都道府県の神社庁に電話しても教えてもらえる。

 氏神様を知り、氏神様にお参りするようになると、土地への意識が高まり、愛着、感謝が増してくる。サラリーマンならば、勤務先の土地の氏神様にお参りするのもいいだろう。

●初詣は1月1日に行かなくてもいい

 日常生活と違い、神事は今も旧暦で行なわれる。日常生活では新暦1月1日が正月で、その日に神社に参拝することが初詣となるが、旧暦の2017年の正月は新暦の1月28日。だから、その日にお参りすれば本当の初詣をしたことになる。

 初詣はまだしも厄祓いは旧暦に則った方がいい。厄年は数え年で数えるので、誕生日ではなく、年の始めから厄年に入る。1月28日以降に厄払いをしよう。

●古いお札やお守りはどうすればいいのか

 お札やお守りは1年ごとに買った神社に納め、新しいものに代えるのがいい。古くなったものは効力が薄れると考えられるからだ。買った神社が遠方ならば、氏神様に納めてもいい。

 だが、遠方の有名な神社で買ったものは一生の記念になるし、再びそこに行けるかどうかわからない。取っておきたくなるのが自然だ。ましてゴミとして捨てるのには抵抗がある。なかには、神社の名前やマークの入った包み紙や袋を捨てがたいという人もいる。

 お勧めは年に一度、包み紙や袋を氏神様の「古神札納め所」に持っていき、お焚き上げをしてもらうこと。火の神の力で天上界に還す、という意味がある。

 氏神様のお札、お守りは毎年新しいものにしよう。

撮影■渡辺利博

※週刊ポスト2016年12月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト