スポーツ

箱根駅伝1区で現地観戦の超穴場は「立会川」

立会川の駅から沿道までの時間を計測する博士

 ついに箱根駅伝が迫ってきた。陸上長距離専門ウェブメディア「EKIDEN NEWS」の“博士”こと西本武司氏と相棒の“マニアさん”による、観戦ガイド【1区】をお届けしよう。

◆21.3km  区間記録:1時間1分6秒/佐藤悠基(2007年、東海大)

【1月2日、~8時】号砲直前「油布ジャンプ」をする選手はいるか?

 スタート地点は始発で行っても大混雑だ。なので「寺田交差点」へ行ってみよう。1区走者が静かにアップを始めている。前回は明治大・横手健(現・富士通)に「行ってらっしゃい!」と声をかけることができた。また、本誌・週刊ポスト前号で駒澤大OB・油布郁人(同)がスタート前に跳躍するルーティーンに言及したことがネットで話題。テレビで見る場合は号砲直前に「油布ジャンプ」を見せる選手がいるか注目だ。

【1月2日8時14分】マニアさんが”神移動”で駆けつける田町

 最初のカーブ「芝5丁目交差点」を過ぎた5km・田町はレースの流れをつかむ最初のポイント。マニアさんは大手町の号砲直後に都営三田線に飛び乗り、地下通路を疾走して駆けつける。5000m自己ベスト14分29秒のマニアさんだからできる“神移動”だ。

【1月2日8時44分】村澤は「蒲田のムッサ」を語るか

 ゲスト解説・村澤ゆかりの地が蒲田だ。村澤が高校駅伝のスターだった2009年、箱根出場を待ちきれないファンが「ムッサ」(村澤の愛称)と書いたボードを固定カメラに映り込ませ、ネットの駅伝関連スレッドで祭りになり、その後数年、ファンがボードを掲げ続けて1区の風物詩となった。解説・村澤のために「ムッサ」ボードがまた出現するのか。本人はそれに言及するのか。見逃せない。

【1月2日8時30分】現地観戦の超穴場「立会川」

 沿道に行こうとすると、最寄り駅からコースが意外と遠い場合が多い。お薦めの穴場は京急本線立会川駅(10.5km付近)だ。現地で走って実測したところ改札から国道まで10秒かからない。距離にして約50m。国道に出てすぐのバス停付近はガードレールがなく、臨場感抜群だ!

【1月2日9時1分】1発目の襷リレーは「順大方式」チェック

 終盤の勝負所・六郷橋を過ぎれば、最初の中継所が見えてくる。鶴見ではスター選手を一眼レフで狙う駅伝女子の場所取り合戦も熾烈だ。注目は、両手で襷を渡す大学が多いなか、「片手で渡す主義」を貫く順天堂大。片腕を伸ばすとタイムが稼げるからで、両手で渡すと澤木啓祐・名誉総監督の雷が落ちるとされる。「今年も順大は片手だ!」と独りごちてツウを気取ろう。

撮影■マニアさん

※週刊ポスト2017年1月1・6日号

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン