国内

怪しい詐欺メール たどたどしい日本語かどうかなどをチェックを

日本語がおかしい場合は詐欺メールを疑え

 日々ネットやメールを使っていると怪しいメールが来ることもある。それは、偽サイトからIDやパスワードを盗み出そうとする「フィッシング詐欺」の可能性もある。いかにそれらを見分けるべきか。

 一つは、文面をよく見ること。“●●アカウントで何ができるか的を絞ってください”など、ところどころ普通なら使わない表現方法が書かれている。

「おそらく、英語などで作成した文章を、翻訳サイトで日本語にして送ったものでしょう。明らかに文法や内容、言葉遣いがおかしい場合は詐欺を疑って」(All Aboutウィルス対策・セキュリティソフトガイドの齋藤実さん)

 過去には、りそな銀行を騙ったメールの一文に、“貴様のアカウントの利用中止を避けるために”というものがあり、大事なお客様に“貴様?”とネットで笑いのネタにされたこともあったが、これも詐欺メール。まずは、日本語としておかしな部分がないかの確認を。

 もう一つチェックすべきは「署名がない」点である。企業からのメールでまず署名がないのは考えられないと齋藤さん。

「特に金融会社の場合、住所の他に企業名、登録金融機関、住所などがしっかりと書かれています。つまり署名欄がなかったり、いい加減なものは詐欺です」

 本物のメールの場合は、サービス内容についても丁寧に説明するため、文章もやや長め。しかしフィッシングは200文字程度の短いものが多いとフィッシング対策協議会の山本健太郎さん。

「ツイッターの文字制限が140文字という影響からか、人は短い文章だと偽物だと気づかずに、最後まですんなり読んで、信じてしまう。その心理をついているのです」

 もちろん本物からの短めのメールが来ることもあるが、その場合は必ず署名がきちんとあるかを確認しよう。

 そして、不在連絡通知を装うものもある。2016年2月にニュースにもなった日本郵政を装った偽メール。これは大規模なウイルスメールで、報告件数は半月で6000件にものぼった。

「この時のメール内容は“留守だったため、荷物を預かっています”といったいわゆる不在連絡通知でしたが、郵便局がメールで送ることはありません」(斎藤さん)

 もちろん宅配業者の中には不在連絡通知をメールで送るところもあるが、それは利用者本人がそうした手続きを自分で行っている場合のみ。また、不在連絡通知がメールで届いても、送り主の名前がしっかり明記されているはずだ。登録した覚えがない、送り主不明の不在連絡通知メールは疑って。

※女性セブン2017年2月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン