1988年に解散したシブがき隊もそうだった。結成した1981年は、小泉今日子(50才)や早見優(50才)、渡辺徹(55才)ら錚々たるアイドルのデビュー年でもあり、『花の82年組』と呼ばれた。そんなアイドル戦国時代に、シブがき隊は紅白に5年連続出場するほど熱狂的な人気を集めたが、わずか7年あまりで解散となった。原因の1つと言われたのが、「布川・本木」対「薬丸」という「2対1」で不仲だということ。
「確かに、そういわれればそうだけれど、それは不仲とは違うよ。ただ性格が合わないだけ(笑い)。おれと本木はチェッカーズのメンバーやら(木梨)憲武くんやら野沢直子とかと仲よくなって、しょっちゅうディスコとかクラブに遊びに行ったり、収録で一緒になった時はワアワア騒いだり…。
だけど薬丸はツッパリキャラのくせに、ああ見えてまじめなんだ。“ディスコなんて行ったらヤバいよ”とか“ライバルと遊ぶな、どれだけおれたちのファンを持っていかれていると思っているんだ”と本気で怒っていた。そんなふうだから、解散してから3人がそろったのは、おれの結婚式の披露宴が最初で最後。それもふたりを並ばせちゃまずいかな、と思って間に(中森)明菜を入れたり、気を使ったよ(笑い)」(布川)
布川は前述した大晦日のSMAP打ち上げ写真を見ながら、「そういえばおれたちも、解散するとき焼肉行ったなぁ」としみじみつぶやいた。
「コンサートの前日、その時はいつもなら絶対いるマネジャーもいなくて本当に3人だけだった。だからこそ、31日の焼肉は、キムタクにも来てほしかったなぁ。28年間の最後だから、お疲れ様っていうのがあってもいいんじゃないかなって、思う」
そんなふうに彼らと自身を重ね合わせながらも、布川は言う。
「だけどやっぱり、ぼくらが続けた8年と28年という四半世紀では、全然重みが違うから…なんとも言えないんだけどね」
※女性セブン2017年2月2日号