日経平均は週後半の上昇でシグナルが好転してきており、中期トレンドでは改めて2万円の大台が意識されてくる可能性が高い。ただし、決算発表がピークを迎えることもあり、来週については手掛けづらい状況であろう。これまでの決算は概ね良好とはいえ、LINE<3938>はコンセンサスを下回ったことが嫌気され、上場来安値を更新していた。決算の好悪がはっきり出やすいなか、今週は1000社近い企業の決算が予定されている。過剰反応からイレギュラーな価格形成になりやすく、見極めたいとするムードに向かわせよう。
その他、30、31日に日銀の金融政策決定会合が開かれる。経済成長率の見通しを引き上げる方向で議論するとみられ、指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れの減額観測が強まりやすく上値を追いづらくなりそうだ。物色として決算を手掛かりとした個別対応のほか、先高期待が強いなかでは、相対的に出遅れいるセクターやテーマ性のある中小型株などの修正リバウンドが意識される。中国は春節(旧正月)の大型連休に入った。インバウンド消費での爆買いこそ期待する向きは皆無だが、これを織り込んだ形で消費関連は低迷していたこともあり、越境ECなどを中心に見直しの対象になる可能性もありそうだ。