中国の名門・清華大学に在籍する張沈心然さん(Baidoより)
中国で、SNS利用を巡ったある親子の“対立”が複数の海外メディアによって報じられ、物議を醸している──。
中国・福建省出身の女子大生である張沈心然さんは、中国版・TikTokや「小紅書(レッド)」などのSNSで2024年ごろから“顔出し”で活動。今年に入って、勉強法やルーティーン動画を公開したことで一気に話題となり、総フォロワー数は35万人を突破した。しかし、6月中旬の投稿を最後に更新が止まっており、10月に入ってからも音沙汰がない。
国際情報に詳しいジャーナリストが解説する。
「張さんは、中国の名門・清華大学に在籍しています。イギリスの高等教育専門誌『Times Higher Education(THE)』によると、清華大学はアジアの大学ランキングで7年連続1位を獲得しており、教育水準はアジア内で最高レベル。ちなみに東京大学は5位となっています。彼女は、日本の共通テストにあたる全国統一模試『高考(ガオカオ)』にて、広東省17位という成績を収めており、これは上位0.002%というズバ抜けた数値です。
見た目も美しく成績も優秀となれば、人気が出るのもうなずけます。ファンは、コメント欄で彼女に“宝宝(バオバオ)”と呼びかけているのもよく見かけました。宝宝とは、直訳で『赤ちゃん』を意味しますが、推しへの深い愛情を示すスラングでもある」
くわえて、張さんは同アカウントで活動する前の2022年に多額の寄付を行っており、現地では以前から注目を集めていたという。
「清華大学に入学した際に、家族や親戚、地元の村などからもらった奨学金10万5000元(約200万円=当時)を地元教育局に全額寄付したのです。張さんは、寄付の理由を『経済的に恵まれていないために学業の道へ進めない学生が沢山いることを知っている。私が受け取った奨学金は、そのような学生に使ってもらうべきだ』と述べていました」(同前)