風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)に詳しい弁護士法人・響の徳原聖雨さんが言う。
「売春は売春防止法で取り締まり、主に売春をあっせんした人や場所を提供した人など、業者側が罰を受ける形になっています。お店は、売春はダメだという前提ですが、自由恋愛ということで中には性行為を行っているケースも見られ、ソープランドは、非常にグレーゾーンに位置しています。カジノができてギャンブルにハマることで、借金を重ねた女性が借金を返すために売春に走る可能性はあります」
風営法の下、特殊営業で営業許可を得ているのがファッションヘルスにデリヘル。違法行為があった場合は警察が取り締まることになっている。
しかし風俗業界ではカジノへの期待は大きいようだ。現役のデリヘル嬢(30才)が匿名を条件に話してくれた。
「うちの店の店長はカジノができるようになったら仕事も拡大するのではないかと期待してますね。外国人が押し寄せるから店は潤うということみたい。…でも、私は怖いなぁ。大きな体格の欧米人は恐怖です。言葉もわからないし、病気だって心配。でも収入が増えるのも事実だし…複雑ですね」
家族の心配もある。性産業が活気づけば、そのハードルが低くなり、夫が通うようになるかもしれない。またギャンブル依存に陥った妻が体を売ることも想定されるし、お小遣いに困った娘がJKビジネスに走るかもしれないのだ。
「オランダやドイツでは売春は合法化されています。ニュージーランドは、以前売春は違法でしたが今は合法化して国で管理しています。外国ではそういう流れになっているので、日本もカジノ解禁に伴って、売春についても、のちのち合法化されてしまうかもしれません」(徳原さん)
※女性セブン2017年2月9日号