スポーツ

角居勝彦調教師、追い切り3頭併せの鞍上には重要な仕事も

角居勝彦調教師が調教の要諦を解説

 厳寒の2月。早朝の調教は人間の体には堪えるが、あと1か月もすればクラシックのトライアルが始まる。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、「追い切りの併せ馬」においては、馬だけでなく人間にも必要なことについてお届けする。

 * * *
 前回、追い切りの併せ馬の話をしました。

 2頭併せで能力の高い馬を前に行かせ、若い馬に追わせる。若い馬は追いつくことで力をつけるし、先行馬は簡単には抜かせないことで粘りを身につける。併せ馬には双方に意味があります。

 大事なことは、どちらの馬にテーマを持たせるか。追いかける側にテーマを持たせるのなら、先行馬に余計にコーナーを回らせて、ゴール板ぎりぎりで抜かせるようにする。先行馬に重きを置くのなら、さらに大きくコーナーを回らせて負荷を強くする。抜かされそうなところで粘り切る。それを覚えさせるのです。

 調教もゴール板までが勝負で、併せ馬はデッドヒートの様相になります。とくに2頭併せの場合には、どちらも負けたくないから時計が速くなり、オーバーワークになることもある。

 ところが、これが3頭併せになると少し変わってくる。遅い馬1頭のペースになってしまうことが、ままあるんですね。それで、他の2頭はトップスピードになってから、いったん我慢することになる。だからゴール板を超えてからもまだエネルギーが溢れているわけです。

 そこからが本当の勝負で、鞍上には重要な仕事がある。3頭併せの調教はゴール板を超えてからが大事です。

関連キーワード

トピックス

登山家・著述家の服部文祥氏(左)と俳優の東出昌大氏が語り合った
「人間の方がはるかに凶暴」登山家・服部文祥氏&俳優・東出昌大氏が問題提起する“クマ駆除の数は妥当なのか”「クマ目線もなきゃズルいだろ」の意見
週刊ポスト
店を出て言葉を交わす2人(2025年11月)
《寄り添う夫婦の黒コーデ》今井美樹と布袋寅泰、街中でかかげたキラりと光る指輪に妻の「プライド」高級スーパーでお買い物
NEWSポストセブン
結婚を発表した長澤まさみ(時事通信フォト)
《圧巻の8頭身ボディ》結婚発表の長澤まさみが語っていた「タイプの男性」 インタビュアーも虜になったオーラと「人間力」
NEWSポストセブン
今森茉耶(事務所HPより、現在は削除済み)
《ゴジュウジャー降板女優の今森茉耶》SNS投稿削除で“消息不明”に…母親が明かした複雑な胸中「何度でもやり直せる」
NEWSポストセブン
85歳。小説家、絵本作家の志茂田景樹さんの現在地とは
《執筆は介護ベッドで音声システムを使って…》書き続ける“要介護5”の作家・志茂田景樹が語る現在の暮らし「“老い”を意識したら少しでも充実する気持ちを」 
NEWSポストセブン
2025年に離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(左/本人インスタグラム、右/時事通信フォト)
《ファミリーカーの運転席で弁当をモグモグ…》2児の母・加藤ローサ、離婚公表後の松井大輔氏との現在 いまも一緒に過ごす元夫の愛車は「高級外車」
NEWSポストセブン
女優の大路恵美さん
《江口洋介さん、福山雅治さん…年上の兄弟から順に配役が決まった》『ひとつ屋根の下』女優・大路恵美さんが“小梅役”に選ばれた決め手を告白
NEWSポストセブン
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《“七三分け”白髪の石橋貴明が動き始めた》鈴木保奈美「私がお仕事をしてこられたのは…」“再ブレイクと闘病中”元夫婦の距離感
NEWSポストセブン
波瑠と高杉真宙の仲睦まじいツーショット
《波瑠がメガネと白セーター姿で高杉真宙にピッタリ寄り添い…》「思い出深い1年でした」新婚ホヤホヤの2人は“お揃いのデニムパンツ”で笑顔の神対応
NEWSポストセブン
『激走戦隊カーレンジャー』でピンクレーサー・八神洋子役を演じ、高い人気を得た来栖あつこさん
《スーパー戦隊50年の歴史に幕》「時代に合ったヒーローがいればいい」来栖あつこが明かすイエローとの永遠の別れ、『激走戦隊カーレンジャー』ピンクレーサー役を熱演
NEWSポストセブン
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
《識者が“皇族の喫煙事情”に言及》「普段の生活でタバコを吸われる場合は…」秋篠宮さまの“車内モクモク”動画に飛び交う疑問
NEWSポストセブン
小室さん眞子さんのNY生活を支える人物が外務大臣表彰
《小室眞子さん“美術の仕事”の夢が再燃》元プリンセスの立場を生かせる部署も…“超ホワイト”なメトロポリタン美術館就職への道
NEWSポストセブン