国際情報

落合信彦氏 就任式で大統領の「器」がわかる、でトランプは?

大統領就任式、J.F.ケネディの言葉は美しかった AP/AFLO

 歴史を知る側から見ると、現在の世界の状況は極めて深刻のようである。作家の落合信彦氏が新しい米大統領の就任式について言及した。

 * * *
 私はこの半世紀あまりにわたって、実に11人の大統領就任式を見てきたが、ドナルド・トランプの就任式はその中でも最低のものだった。

 なにしろ就任前から「不支持率」が51%にのぼり、多くの議員が就任式をボイコット。マルティン・ルーサー・キング牧師とともに活動し「公民権運動の闘士」として知られるジョン・ルイス下院議員は「私は次期大統領を、正式な大統領だとは認めない」と公言するほどだった。

 さらに就任式直前には「モスクワの高級ホテルで隠し撮りされた性的映像をロシア側が握っている」というスキャンダル情報まで飛び出した。

 こんな汚点まみれでスタートする大統領など、異例中の異例だ。ヒラリーの夫、ビル・クリントンは大統領選挙中に女性スキャンダルが発覚していたが、トランプの大統領としてのレヴェルの低さは彼をしのぐ。

 トランプの「器」は、就任式のスピーチに表れている。

〈From this day forward, it’s going to be only America first.(今日からはとにかく「アメリカ第一」だ)〉

〈We will follow two simple rules: Buy American and Hire American.(我々は2つの簡潔な規則を守っていく。アメリカ製品を買い、アメリカ人を雇う)〉

 この発言から見えてくるのは、自国の目先の利益ばかりを考える姿だ。未来に対する責任も感じられなければ、世界全体をあるべき姿に導こうという思想もない。

 今回は、このトランプとケネディ兄弟を比べてみよう。

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト