“波瀾万丈”
やはりコメンテーターに呼ばれるようなかたがたは、すごい勝利体験と、それに匹敵する、すっごい地獄も見てきているのだと痛感。
振り幅だ。この振り幅がもの言わせるのだ。あるかたが「私は大学教授をやっているのだけど、どういうわけか政治の世界に…」なんて自己紹介を進めれば「何があってそっちに行ったの!?」「まわりの人は変わった?」「そこに触れて何を思うの?」と質問攻め。とにかく話が先に進まない、いわば自己紹介中は自由参加OKなのだ。
やっとこさ最後の田嶋陽子さんの番になったのは開始から5時間近く経った頃だった…拍手。田嶋さんがどのような自己紹介をされるのか、皆で興味深々で耳を傾けると、
田嶋「私はね~、じゃあ、3つだけ!、3つだけ質問を受け付けるよ~!」
と今度は新ルールに変わってる(笑い)。こうなったら、今度は誰が質問するかで大騒ぎ。中間世代が、気の利いた質問をと思案していると、20代のかたがすかさず「趣味は?」とオーソドックスな質問で貴重な1つを使いそうになり「もったいない~!」「ダメダメ、そんなのスタジオで聞いて!」とギャーギャーまたみんなで一悶着。
…いやはや、永遠にしゃべり続ける人生の女子校に入学したみたい。笑いジワは確実に増えたけど、何だろ…思い切り心に正直に生きてみたいと思える宵でありました。経験は力。良き事も悪しき事も。深くそう思った。
あと、そう! 13人で晩餐といえば、名画 “最後の晩餐”だ(ユダがいないことを願います。笑い)。横に伸びるテーブルから、さらにそんなことも彷彿。
しかし私たちの晩餐は、最後の晩餐ならぬ、記念すべき最初の晩餐。さらに付け加えるなら、自由に生きる女性たちの“最高の晩餐”なのだ。
撮影/渡辺達生
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号