高齢化社会が進むなか、より豊かな人生を歩むためには充実した性生活も必要だろう。そうした生活を阻害するのが「ED」だが、EDを防ぐ意外な要因が「笑い」だ。
守口敬任会病院アレルギー科の医師らが行なった、アトピー性皮膚炎とEDの両方を患う成人男性36人を対象とした研究によれば、男性を2グループに分けたのち、一方にはチャップリン作品や『ミスター・ビーン』などのコメディ映画を、もう一方には笑う要素がない天気予報のDVDを3日連続で鑑賞させた。
その結果、コメディ映画を観たグループは男性ホルモンの値が上昇し、EDが改善した。一方で、天気予報を見たグループの改善は見られなかった。この実験では、笑いがアトピーによるストレスを解消し、EDの改善につながったと推測されている。
※週刊ポスト2017年3月24・31日号