DF-16は固定式発射台ではなく、起立発射機輸送車と呼ばれる自走式発射機を使用してミサイルが発射され、その車輪は10輪と大型化が進んでいる。
中国軍が配備しているDF-16は300基から600基で、日本、台湾やグアムなどの米軍基地、あるいはフィリピンなど東南アジアも射程に収める。
配備されているのは台湾海峡をはさんで対岸の中国福建省などに位置する東部戦区で、沖縄や尖閣諸島もカバー範囲だ。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は専門家の話として、「DF-16が台湾向けだけに配備されているのは考えにくく、日本の駐留米軍なども標的になっているのは想像に難くない」と指摘している。