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セルフメディケーション税制 薬局のレシートを捨てずに集めよ

薬の領収書は必ず保管を!

 2017年1月から始まった新制度の1つが、「セルフメディケーション税制」だ。2017~2021年の確定申告に設けられた医療費控除の特例。

「国民に市販薬を使ってもらうことで医療機関の受診を抑え、国の医療費削減を目指して導入された税制優遇です。町の薬局やドラッグストアなどで購入した市販薬が1万2000円を超えると、確定申告でお金を取り戻せます」(藤川さん)

 控除対象になる市販薬は、『スイッチOTC』と呼ばれる医療用成分が配合された医薬品で、2017年2月14日現在、1601品目ある(厚生労働省HPより)。

 控除できる金額は、1年間に自分や家族(生計を一にする者)が購入したスイッチOTC薬が1万2000円を超えた金額で、最高8万8000円まで。たとえば1年間に3万円購入すると、1万8000円を控除できる。還付金の目安は、所得税率10%の人だと1800円、20%の人だと3600円だ。

 ただし、「セルフメディケーション」という名の通り、普段から健康増進の努力をしている人の税金を優遇するのが目的なので、特定健康診査(メタボ健診)、勤務先の定期健康診断、健康診査、がん検診、予防接種のいずれかを受けていることも申告の条件だ。

 これらをクリアすれば、あまり病院や診療所に行かず、市販薬を利用することが多い人も、2017年分の確定申告で税金を取り戻せる可能性がある。対象になる医薬品には、「セルフメディケーション税控除対象」と書かれた識別マークがつけられている。また、レシートには対象商品を示す印がつけられていることもあるので、薬局やドラッグストアのレシートは捨てずに、今から集めておこう。

※女性セブン2017年3月30日・4月6日号

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