広くてピカピカ! 和歌山くじら浜公園の公衆トイレ
坂上さんにはある提言があるという。東京オリンピックまでに、東京の公衆トイレを改革することだ。
「小池都知事はいまのところ、小泉さんの劇場型を真似ているのか、うまく人を惹きつけていると思います。でも、長い目で見ると、“実”が大事だと思うんですね。はっきりと目に見える実利を残すことが大事。それには、オリンピックの豪華な会場を残すのではなくて、公衆トイレを改革していただきたい。ずいぶん綺麗になってきていますが、ウォシュ・トイレを増やすなど、改良の余地はあると思います。トイレが変われば、オリンピックにやってくる外国人も喜ぶでしょうし、後世の日本人も喜ぶはずです」
●坂上遼(さかがみ・りょう)/1952年大分県杵築市生まれ。本名・小俣一平。探訪記者にしてトイレ探検家。元NHK社会部記者で、2010年より東京都市大学メディア情報学部教授(博士・公共経営)。主な著書に、『セイシュンのB級グルメ』(共著)『無念は力』『ロッキード秘録』『消えた警官』などがある