芸能

アイドルとプロマイド写真まとめ by NEWSポストセブン

プロマイドを持つ往年のスターたち(撮影■渡辺利博)

 現在、日本で唯一プロマイド販売を行なうのが、東京・浅草にあるマルベル堂だ。大正と昭和のスター2371人、8万7617版を所蔵する同店のコレクションの中から、女優やアイドルのプロマイドと、撮影秘話をお届けする。(2017年4月15日更新)

人気プロマイドと撮影秘話

■マルベル堂の撮影3大原則

 ファンの願望を満たすアイテムとして、戦後の映画隆盛とともにプロマイドの人気も高まった。ファンの気持ちを第一に考えるマルベル堂には、撮影3大原則があった。 「プロマイドの中のスターたちが、ファンを見つめて微笑みかけていることが大切なんです。そのため正面から陰影のないようにライトを当てる『ベタ光線』を使い、『カメラ目線で笑顔』をお願いし、『手のポーズ』をつけてもらいました」(同社6代目カメラマンで店長の武田仁氏)

プロマイド歴代最多は美空ひばり

 歴代最多となる1488種類ものプロマイドを撮影したのは、昭和の大スターである美空ひばりだ。昭和24年、11歳で大映映画『のど自慢狂時代』でデビューして以来、25年間ほど撮影に臨んでいた。 「パスポート用の写真を弊社でお受けしたこともあるほど、信頼関係を築かせていただきました。セーラー服姿や横浜の自宅にあるプールで水着姿も撮らせてもらったそうです」(武田氏)

美空ひばりのプロマイド

昭和42年の女優部門1位は松原智恵子

 昭和34年に松竹の『朝を呼ぶ口笛』で映画デビューを果たした吉永小百合は、年間売れ行き1位を2度獲得。  昭和42年に女優部門で1位に輝いたのは“日活三人娘”の一人である松原智恵子だった。清純派の彼女がつぶらな瞳で見詰める視線に、ファンは卒倒しそうになった。 「なけなしのお小遣いで購入した学生は手帳に挟み込み、大切に保存したそうです」(武田氏)

松原智恵子のプロマイド

キャンディーズ撮影秘話

 アイドルは多忙を極めても、嫌な顔一つせずに撮影に臨んだ。 「山口百恵さんは移動のタクシーの中で、手のポーズを考えたり、鏡を見て笑う練習をしたりしていたみたいですし、キャンディーズの3人は画角からはみ出ないように、一度ポーズを決めると微動だにしなかったと聞いています。  ピンク・レディーは収録の合間に、局の階段でわずか1、2分で撮影しても、笑顔を絶やさなかったそうです」(武田氏)

キャンディーズのプロマイド

1970年代デビューのアイドル

■麻丘めぐみ

 子役・モデルを経て、1972年に歌手デビュー。翌1973年の『わたしの彼は左きき』が大ヒットとなり、トレードマークのロングヘアが女性たちの間でブームになった。現在はドラマやバラエティなどで活躍。

ロングヘアと『左きき』のフリが大ブーム

■林寛子

 子役でスタートし、1974年に『ほほえみ』で歌手デビュー。慶應と早稲田の両大学にファンクラブができるほどの人気アイドルに。歌と芝居の両輪で活動し、愛くるしい笑顔が幅広い層から愛された。

愛くるしい笑顔で歌とドラマで活躍

■太田裕美

 ピアノの弾き語り曲『雨だれ』で1974年にデビュー。甘い声と可憐なルックスで親しまれ、大ヒットした『木綿のハンカチーフ』は時代を超えて愛されている。現在はコンサート活動を積極的に行なう。

甘い歌声で歌謡曲とフォークの架け橋に

■岡田奈々

 オーディション番組を経て、1975年に歌手デビュー。ドラマ『俺たちの旅』で人気に火がつき、劇中歌『青春の坂道』がヒット。20歳以降は映画やドラマで活躍し、2014年の映画『恋』が話題を呼んだ。

青春ドラマで人気に火がついた清純派

1980年代デビューのアイドル

■岡田有希子

『スター誕生!』を経て、1984年に歌手デビュー。日本レコード大賞などの新人賞を総なめにした。『くちびるNetwork』などがヒットし、2年間の活動ながら正統派として色褪せぬ輝きを残す。

プロマイド人気が今も衰えぬ正統派アイドル

■伊藤麻衣子

 現・いとうまい子。「ミスマガジン」で初代グランプリを受賞し、1983年歌手デビュー。『高校聖夫婦』『不良少女と呼ばれて』などの大映ドラマに主演して人気を呼ぶ。現在は情報番組などで幅広く活躍。

一億人のクラスメート』としてデビュー

■西田ひかる

 1988年にキャンペーンガールに起用され、歌手デビュー。米国育ちで、ミュージカル『小公子セディ』やチャリティー番組MCなどに積極的に挑む。『デパート!夏物語』などドラマ出演も多数。

元気いっぱいの笑顔でマルチに活躍

■取材・文/岡野誠 プロマイドの写真/(C)マルベル堂

関連記事

トピックス

米倉涼子
《米倉涼子の自宅マンション前に異変》大手メディアが集結で一体何が…薬物疑惑報道後に更新が止まったファンクラブは継続中
火事が発生したのは今月15日(右:同社HPより)
《いつかこの子がドレスを着るまで生きたい》サウナ閉じ込め、夫婦は覆いかぶさるように…専門家が指摘する月額39万円サウナの“論外な構造”と推奨する自衛手段【赤坂サウナ2人死亡】
NEWSポストセブン
自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
《“一夫多妻男”が10代女性を『イヌ』と呼び監禁》「バールでドアをこじ開けたような跡が…」”頂きおじさん”小野洋平容疑者の「恐怖の部屋」、約100人を盗撮し5000万円売り上げ
NEWSポストセブン
ヴァージニア・ジュフリー氏と、アンドルー王子(時事通信フォト)
《“泡風呂で笑顔”の写真に「不気味」…》10代の女性らが搾取されたエプスタイン事件の「写真公開」、米メディアはどう報じたか 「犯罪の証拠ではない」と冷静な視点も
NEWSポストセブン
来季前半戦のフル参戦を確実にした川崎春花(Getty Images)
《明暗クッキリの女子ゴルフ》川崎春花ファイナルQT突破で“脱・トリプルボギー不倫”、小林夢果は成績残せず“不倫相手の妻”の主戦場へ
週刊ポスト
超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”だった高橋麻美香容疑者
《超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”の素顔》「白血病が再発して余命1か月」と60代男性から総額約4000万円を詐取か……高橋麻美香容疑者の悪質な“口説き文句”「客の子どもを中絶したい」
NEWSポストセブン
迷惑行為を行った、自称新入生のアビゲイル・ルッツ(Instagramより)
《注目を浴びて有料サイトに誘導》米ルイジアナ州立大スタジアムで起きた“半裸女”騒動…観客の「暴走」一部始終がSNSで拡散され物議に
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《異なる形の突起物を備えた光沢感あるグローブも…》10代少女らが被害に遭った「エプスタイン事件」公開された新たな写真が示唆する“加害の痕跡”
NEWSポストセブン
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン