ここまでは、至極穏当な分析だが、そのあとの発言が軍事マニアの神経を逆なでしたようだ。「中国初の国産空母は世界最先端の空母ではないが、この空母はいまの中国の国情と需要と合致している。つまり、中国は他国の脅威となることはなく、他国を脅威と感じることもない」と衛氏はコメントしたのだ。
ある軍事マニアはネット上で、「他国の脅威とならないような空母は必要ない。空母は軍事力のステータスであり、脅威とならないような空母が、いまの中国の国情と重要に合致している──などというのは間違いだ。中国が軍事的に弱体であることを示すようなものだ。軍事専門家のくせに、そんなことも分からないのか。発言を撤回すべきだ」と書き込んだ。
さらに、この書き込みに賛同して、「戦う前からアメリカに負けているではないか」などとの書き込みも次々と加わったのだが、中国当局が事態を憂慮したのか、次々と批判的な書き込みを削除して、いまでは書き込みを見ることができない状態になっている。