否定派が「わざわざ日本人を強調するのは恥ずかしい」「京都の外国人観光客が見たらどう思うのか」「戦前の日本と変わらない」と主張すれば、肯定派は「愛国心や郷土愛を持つことは当たり前」「何が悪いかわからない」「たかがポスター」と反論。「きれいな女性だから家に飾りたい」などの“第三極”も交えて侃々諤々の激論となった。
だが、驚きはここからだった。
議論がヒートアップする中、「日本人でよかった」ポスターの美女モデルが、「実は中国人だった」との仰天情報が駆け巡ったのだ。
報道写真や宣伝用写真など世界的に数多くの写真を配信する通信社ゲッティイメージズのサイトを見ると、確かにポスターと同じ女性の写真が配信されている。写真の情報として、「Beijing」(北京)で撮影されたものとあり、説明するキーワードの中には「中国人」とある。
同社に確認すると、「『中国人』とは、撮影者が設定したキーワードで、サイトでもそう記載しています。騒動を受けて正確なモデルの情報を確認したところ、確かに中国人でした」と説明した。
「日本人でよかった」ポスターのモデルは、“日本人じゃなかった”のだ。