「イチローはシーズンを通じてスランプがなかった。好調なときほどたくさん練習するイチローは、好調なときをよく覚えているんです。悪いところを忘れて、良いところだけを思い出していた。近藤も良い素質を持っているんだから、そうしてスランプをできるだけ短くしていければいい」
今の時期の手応えをどれだけ覚えていられるかということだ。5月に入って下降気味だった近藤の打率は中旬以降、再び上昇。ロッテと西武でプレーし、通算2081安打を放った山崎裕之氏は「長いスランプには陥りにくいタイプ」と評す。
チャンスは大いにある。夢破れた先人たちも期待している。
※週刊ポスト2017年6月2日号