このまま日本は短命国になるのか。長寿のための生活習慣指導などを診察に取り入れている秋津医院院長・秋津壽男氏は、こう釘を刺す。
「日本の平均寿命が頭打ちになっているのは事実でしょうが、下がっているわけではない。“高止まり”しただけです。重要なのは健康でいられる期間を表わす『健康寿命』です。
いくら長生きしても、病気で寝たきりだったら意味がない。2013年の『健康寿命』で見ると、韓国は9位(男性68.26歳、女性72.05歳)ですが、日本は1位(男性71.19歳、女性74.21歳)。日本より韓国のほうが平均寿命との差が大きい点は見逃せません」
長寿国をめぐる日韓戦は、実に健康的で健全な戦いである。
※週刊ポスト2017年6月2日号