国際情報

韓国人大学教授 力で領有権主張する中国の強硬姿勢に呆れる

社員旅行で韓国を訪れた中国人(写真はイメージ) YONHAP NEWS/AFLO

 韓国のシンクタンク「峨山政策研究院」が今年3月下旬に発表した調査では、韓国人の「嫌いな国」で中国が日本を抜いて2位に浮上した(1位は北朝鮮)。最大の理由は、韓国のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備に対する中国の“経済報復”への反発である。

 ただし、韓国人の「嫌中」は今に始まったことではない。

 目立つのは海域トラブルだ。違法操業する中国漁船と韓国当局は過去に何度も衝突し、2011年12月には取り締まり中の韓国海洋警察官が中国漁船長に刺されて死亡。2016年11月には韓国の海洋警察が違法操業する中国漁船の舳先に機関銃600発を発砲した。海洋で衝突が起こるたびに中韓関係は悪化している。

 THAAD(高高度防衛ミサイル)を巡る中国の報復後、韓国は朝鮮半島西部沖の取り締まりを強化しており、両国の緊張はにわかに高まっている。韓国の海洋警察官を家族に持つ韓国人が憤る。

「これからワタリガニの旬で中国漁船の違法操業が増えるので不安です。彼らは韓国側の警告を無視して、ツルハシや竹槍を武器にして激しく抵抗する。韓国政府は取り締まりを強化したというけど、もっと強硬に中国人を制圧すべきです」

 韓国が実効支配を宣言する黄海の暗礁「離於島」も火種のひとつだ。韓国は1990年代、暗礁に海洋調査施設を建設したが、これに反発する中国は近年、空母・遼寧や無人機で黄海を監視し威嚇を続けている。今年1月には離於島付近の上空に中国空軍機が侵入し、韓国空軍の戦闘機がスクランブル発進した。

 こうした中国の強硬姿勢に呆れるのは韓国人の大学教授だ。

関連記事

トピックス

記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国分太一コンプラ違反で解散のTOKIO》山田美保子さんが31年間の活動を振り返る「語り尽くせぬ思い出と感謝がありました」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン