すると、どうしたことか、警察官はたちまちその男に優しくなり、「同じ公務員として、男として彼の心情がわかるんですよ」と態度を軟化させた。被害者の私に向かって、なぜに加害者をかばってみせるか?
男同士、ミョーなところで連帯感を持ったり、相手の女性の立場が弱いとわかったら急に居丈高になったり、たとえば相手がラウンジ勤務などの“接客”経験者だったら、特別なフィルターを通してその女性を見たり…こうした事件に際して世の男性は、思い込みや偏見を外して、もっと事実を見るべきだと思う。
強制わいせつ罪は起訴率が約50%。そして起訴されたら最後、99.9%が有罪判決を受けるそう。この厳しい判決の中には、相手に対して「ごめんなさい」が言えない罪、“無神経”という罪が入っていると思う。この無神経さを接客業の女性には最大限に発揮するというのも、私は許せないねっ!
※女性セブン2017年6月22日号