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金田正一氏と江本孟紀氏、巨人阿部、宮國、中井、長野を酷評

400勝投手が古巣の低迷を嘆く

 400勝投手・金田正一氏は球団史上ワースト記録を更新した連敗など、古巣・巨人の惨状に怒り心頭だ。野球評論家・江本孟紀氏を緊急招集して行なわれた対談、2人の怒りの矛先は選手に向いた──。

江本:今の巨人は選手があまりにも働いていない。そりゃあ弱くなりますよ。

金田:諸悪の根源は阿部(慎之助、38)だと思っとる。阿部を中心にチームを組んでいるのに、バッティングでも守備でも全部チャンスを潰しとる。キャッチャーができない時点で勇退するか、DHのあるパにトレードを志願すべきだった。

 村田(修一、36)にサードを守らせて、マギー(34)をファーストに回すべき。一つの綻びが内野全体の綻びになるというのに、さらにはザルの中井(大介、27)がセカンド? 知恵がなさすぎる。ワシは知恵があるから400勝したんだ。知恵がなければ100勝で終わってたよ。

江本:その通りでございます(江本氏は通算113勝)。宮國(椋丞、25)なんてただバッティングマシンのように投げているだけ。僕も雑魚でしたが、打たれそうな時は横から投げたり、体に当たりそうなコースを狙ったりと知恵を使った。

金田:知恵とは闘争本能のことです。今の巨人に、相手に立ち向かっていく選手が1人でもいるか?

江本:その通り。交流戦では毎度毎度セは弱いと酷評されて、恥ずかしくないのかと思います。プロ同士なんだから個々の力量にそこまでの差はない。足りないのは闘争心だけですよね。

金田:成績がからっきしでも高額年俸がもらえる。それが闘争心を殺すんじゃよ。

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