また、「周囲にもなかなか自身を理解してもらいにくく、誤解されやすい」ともいわれることも。“自身”というのを日本と考えれば、“周囲”というのは諸外国ということになるのかもしれません。
「こんなハズじゃないのに!」「我々はまだまだこんなもんじゃない!」と葛藤し、自問自答を繰り返し、疲弊していく…。そして、前に進もうにも進めず、その場で足踏みをし続ける…。「平成」という元号にはそんな暗示があるということです。
一方で「繊細なため、ヒト(他国?)をマネージメントし、育てる能力がとても高く」、それにより、「間接的に評価される可能性もある」といった要素もあり、補佐役に向いている時代といえるのかもしれません。
「平成」という元号を画数から紐解いてみると、以上のような様々な要素があったということになりますが、実際はどうだったでしょうか…?
さて、よく話題になるのが、元号が「平成」に決定する際、ほかにはどんな最終候補があったのかということです。
元号は、有識者の懇談会であげられた候補をもとに、閣議で決定されます。昭和から平成に変わる際、最終候補となっていたといわれているのは「平成」「正化(しょうか)」「修文(しゅうぶん)」です。しかし、「平成」以外の「正化」「修文」は始めから選ぶ気はなかったのではないかと想像できます。
お役所関係の書類などで「年」を記入する際に、明治、大正、昭和、平成と書かずに、イニシャルで「M・T・S・H」と表示される場合がありますよね。
なので、新しい元号の頭文字は「M・T・S」以外でないと、ややこしいのです。「正化」、「修文」は、ともに頭文字「S」なので、表示は「M・T・S・S」となってしまう。どんなにわかりやすく表示しても、国民の誰かは間違えて記入してしまうかもしれません。そういった理由でこれらは、最初から選ばれるはずもなかったのでは?と考えられています。
次回は、平成の次に選定されそうな元号の「頭文字(イニシャル)」と、その「具体的な字」について、お話したいと思います。
【プロフィール】
天野充照(あまの・みつてる)/1976年1月1日生まれ。出身は関西、現在は福岡県博多区に在住。関西大学卒業。24歳の頃、事故で一過性の記憶喪失になった後、ミュージシャンを目指すための芸名を授かったことがきっかけで、姓名判断に興味を持ち、学び始める。広告代理店にて企画・制作の仕事に携わり、脱サラ後に独立。姓名判断士「カイメイ王子」として福岡において話題の人となり、知名度と実績、信頼を積み上げる。
現在、数千人を姓名鑑定し、400人近くの方の命名(ビジネスネーム、赤ちゃん、社名など)に携わっている。姓名判断が学べるオンラインサロン「姓名判断アカデミー」を主宰。