「そりゃ、ビールを買えば淳ちゃんは幸せになるかもしれないけど、そこで終わりだろ? もしかしたら今の290円で今の運転手さんが次のお客さんに対してにこやかに接したら、そのお客さんももしかしたら家族や職場の人に対して気持ちよく接するかもしれない。そうしたら家族や職場の人も気持ち良くなるんじゃないかな。290円の有効活用としては、優れているんじゃないかと思う」
以後、一緒にニコ生をやるような関係になっていったのですが、意外に繊細かつ気配りの人だな、ということは常に感じていました。途中鬱病であることを「週刊SPA!」で明かしたり、雌伏と思索の時間を過ごした勝谷さん。尼崎に住んでいたお父様も亡くなり、様々な達観もあり「明るく楽しい兵庫県」という「公約」ではなく「目標」を抱くに至ったのではないでしょうか。「目標」という控えめな言い方をして大風呂敷を広げない、というところに同氏の現実主義者としての顔を見るのでした。