地方に行っても必ず日帰りするが、それは105歳を迎えた母・以志さんを自宅で介護しているからだ。
「母が95歳の時にくも膜下出血で倒れたのをきっかけに、一緒に住み始めました。娘は私ひとりだから、いずれは自分が母の老後を引き受けるつもりでいたんです。母のことは大好き。一緒にいるとますます好きになる。母の性格も価値観も大好き」
【PROFILE】さくらい・よしこ/1945年10月26日生まれ。新潟県長岡市出身。米紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」東京支局員などを経て、1980年より『きょうの出来事』(日本テレビ系)キャスターを16年間務める。1995年、『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中央公論社)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。国家基本問題研究所理事長、『言論テレビ』キャスター。『明治人の姿』(小学館101新書)など著書多数。最新刊は『一刀両断』(新潮社)。
●取材・文/大門龍、撮影/三島正
※週刊ポスト2017年7月7日号