「男性が素早く問題を指摘することは最大の誠意なのですが、女性は共感してほしくて話すので、指摘されると拒絶された気がするんです。そこに溝がありますよね。しかも、優秀な男性脳ほど問題解決力が高いので、瞬殺です。共感して欲しくて“今日、会社でね…”と口にしたのに、3秒で問題解決してくれるので、最も女心がわからない男子に見えちゃいますね。問題解決力のない男子は、長時間グズグズと話を聞いてくれるの。そうすると、“この人は私のことをわかってくれる”と大きな勘違いが生まれるんです。決断力がなくてものごとから逃げるタイプの男ほど、“話を聞いてくれる”“優しい”とモテていますよね」
モテたいなら、共感力を高めるのがポイント。でも優秀な男性は共感ができない…そのギャップは、どう埋めたらいいのだろうか。
「共感している演技をしてあげたらいいんです。共感して女性脳のスイッチをポチッと切ればいいだけの簡単なことなんですが、男性は正義感がありすぎてできないんです。つまり、共感したらそれが正義だと認めないといけないと思い込んでいる。たとえば妻が隣の奥さんとゴミの出し方でもめたとします。自分の妻が100%悪かったとき、男性は“君の気持ちは分かるよ”とは言えないんですね。でも女同士は、まず共感します。“その気持ちわかるよ~。でもそれはだめだよ”というふうに、“分かるけどだめ”はOKなんです。でも男性は客観的な評価で物を見て、脳の中では妻が悪いという軍配が上がっているので、そもそも気持ちはわからない。なので、意識して共感してあげればいいんです。大人の男は演技力ですよ。
言葉は相手の脳のスイッチを入れたり切ったりするために使うものだから、自分の感情を吐露してもしょうがない。自分の大切な女房や大切な部下のために、言葉を使ってあげたらいいんです。そうしたらへたに怒らせず、落ち込ませず、コミュニケーションもとりやすくなりますから。何より彼女の脳が有効に動くので合理的です。さらに自分にとって合理的なのは、話が最短で済むことです。“だってお前が悪いだろ”って言ったら最短で済むと思ったら大間違い。その後ごねるに決まっています。共感の言葉をかけてあげたら、女性は“でもルール違反なんだ”って自分で反省しますから。仕組みを知ると、腹も立たず、正義感にも負けずに共感できるようになりますよ」