向井:経験はしてみたい時代ですね。当時は誰もバブルが弾けるなんて思ってもいなかっただろうし、どこまでも青天井だとみんなが信じて生きてきた時代だから、面白いなと思いますね。当時の人々を見て“浮かれてるな~”と思う半面、今とは違うパワーで日本が動いていて興味深い。だから、崩壊するとわかっていても、あの時代にタイムスリップしてみたいですね。
斎藤:それに映像の世界では、バブルの時代に生まれたトレンディードラマの影響が今でも残っているから、実際にあの時代を見てみたい。浮かれていることに誰も気づいていない、特殊な時代だったと思うし。
向井:経験できるのなら、打ち上げを海外でやりたい。あの時代に、テレビドラマの打ち上げをハワイでやっていたって聞いたことがあるんですよ。それは素直にいいなと思うよね。国内で済むのにわざわざ海外で打ち上げをするとか、そういうお金の使い方、してみたいですね。
斎藤:ぼくの父は昔、映像を作る現場にいたんだけど、まさにバブルの時代だったから、当時、父が海外に行く理由をいろいろ探していたのを覚えている。いろんなところに出かけて、経験して、スケールが大きいな~と思っていました。でも今は、どの作品でも予算とスケジュールがないのが、前提ですから(涙)。
撮影/横田紋子
※女性セブン2017年7月13日号