もう1つは、この仕草で睨むような視線の場合、相手に対して否定的で攻撃的な感情があるといわれている。相手への怒りや憤りが強く、納得がいかない場合、この仕草が出やすいのである。加えて松居さんは、この仕草をしながら胸の前で手を組んでいる。この手の組み方は、不満を表すものだ。顎を引いた上目使いと胸の前で手を組むという仕草の組み合わせだけでも、心の中には怒りが充満していることがわかる。
怒りに声を震わせ、何度も両手を胸に当て「あたし」を連発するのは、絶対に自分が正しい、だから私を信じて、という思いが強いからだろう。
2本目の動画は“船越栄一郎の裏の顔”。こちらは、脱いでいた上着をきちんと羽織っている。更新時間が早朝で肌寒いこともあるが、上着を着ていることから、自分を守りたいという気持ちが無意識にあったと思われる。着ている服の色は黒。心を強く持ちたいという気持ちも心の奥にあったのだろう。
こちらでは1本目より顎が上がり、前を向いて話し始めていた。顎を上げる仕草は、相手に対して挑戦的で攻撃的な感情がある時に出やすいといわれる。動画の最中、話ながら何度も怒りや憤りが高まってきたのだろう。その度に、顎がクイッと上がった。しかし手の組み方は、1本目とは違う。握った左手を右手で握るという組み方だ。助けてと必死に頼んでいるようだが、手の中にある大切な何かを大事に守っているかのようでもある。
もしかして松居さん、全面的に夫と戦うと言いながら、本音では争いたくないのでは? 戻ってきてほしいと願っているのでは? と思わせるような仕草だ。
「このノートに…」と、これまでの不可解な謎がこれで解けたという船越さんが書いたノートを持ち上げた時も、目をつむっていた。ノートが本物だとしたら、見たくなかった、見せたくなかったという思いと、できればこれには目をつむりたいという思いが、心のどこかにあるのかもしれない。
そう思って6日午前中のブログを見ると、夫と全面戦争を始めるとしながら「船越栄一郎は絶対に許します」と書かれているではないか。どういうこと??? と思っていたら、どうやら書き間違いだったらしく、その後、「許しません」に訂正されていた。
言い間違い、書き間違いは抑圧された無意識の欲求や願望の場合があるという。松居さんの場合も、その抑圧した感情があまりに強かったので、思わず、書き間違いという形で表に出てしまったのかもしれない。
この一連の“松居劇場”、女優だけに演技なのか本気なのかわかりかねるところが、よりいっそう怖さをかき立てる。