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【日本株週間見通し】日米決算シーズン、ゲーム企業に注目

 投資情報会社・フィスコ(担当・田代明美氏)が、株式市場の7月3日~7月7日の動きを振り返りつつ、7月10日~7月14日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は下落。6日には終値ベースで約3週間ぶりに節目の2万円を割り込んでいる。週初は日本銀行が発表した企業短期経済観測調査(短観、6月調査)の大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス17と、市場コンセンサス(プラス15)を上回り、3期連続で改善するなか、日経平均は買い先行で始まった。一方で都議選では自民党が予想以上に苦戦したことから、安倍晋三首相の政策基盤が揺らぐ可能性も考えられ、上値の重石となった。

 また、4日の米国市場が独立記念日の祝日で休場となるなか、海外勢のフローは限られていたほか、北朝鮮がミサイル発射、さらに重大発表を行うとの報道など、地政学リスクへの警戒から利食いが強まる場面もみられた。その後も週末に米雇用統計など重要な経済指標の発表が控えているほか、7-8日の20カ国・地域(G20)首脳会議(ハンブルク・サミット)を控えて、米トランプ大統領と独メルケル首相による米独の対立の行方を見極めたいとする、模様眺めムードの中でこう着感の強い相場展開が続いた。物色は個人主体の中小型株のほか、低位材料株等での循環物色が続いており、ゲーム関連から防衛関連、フィンテック関連などが物色されていた。

 今週は米雇用統計やG20を受けた市場反応から始まるが、その後は日米ともに決算シーズンとなるため、業績を手掛かりとした個別対応に向かいそうである。米国では14日にJPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、シティグループといった金融機関の決算が予定されているほか、国内では13日にファーストリテ<9983>が決算を予定しており、日経平均に影響しそうである。

 また、引き続き個人主体の物色が続くとみられるが、今週はゲーム株の決算が予定されている。12日にSHIFT<3697>、日本エンタープライズ<4829>、13日にケイブ<3760>、エディア<3935>、14日にブロッコリー<2706>、メディアドゥ<3678>、IGポート<3791>、サイバーステップ<3810>、Gunosy<6047>が予定されている。決算を受けた動意が注目されることになろう。

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