国内

子供の防犯ブザー 持たせるだけでは×、電池確認も忘れずに

アラートメイト マークⅢ 1600円/ラムエンタープライズ

 7月から10月にかけて、子供を狙った犯罪が増加する。そこで、もしもの時の助けになるのが、防犯グッズ。防犯グッズの専門家に最新のおすすめグッズを聞いた。子供の防犯グッズは、どう選んだらいいのか。セコムIS研究所主務研究員の舟生岳夫さんはこうアドバイスする。

「緊急時に大声で助けを呼べればいいですが、毎日大声を出して練習しているならいざ知らず、実際は、恐怖で声は出ません。そんな時に役立つのは、やはり防犯ブザーです」

 とはいえ、危険に際し、実際に防犯ブザーを使用したことがある割合はわずか2%というデータも。

「持たせて安心しているケースが多いんです。防犯ブザーも、使い方をマメに練習し、電池が切れていないか月に1回は確認を。いざ使おうとしても、ボタンの位置を間違えて押せなかったり、電池切れで使えなかったというケースが、本当に多いんです」(舟生さん、以下同)

 これは、どの防犯グッズにもいえる。宝の持ち腐れにならないようにしたい。また、グッズ以外にも子供を守る方法はある。

「子供110番の家」というステッカーを掲げた店や家を見たことはないだろうか。ここは万が一の時、子供が逃げ込める場所として、地域のボランティアが提供する“町の駆け込み寺”だ。子供を保護し、事情を聞いた後、学校や家庭に連絡し、場合によっては110番通報もしてくれる。

「休日、子供110番の家を通りかかった時などに親子で訪ねて、あいさつをしておきましょう。いくら危険が迫っていても、知らない人の家に飛び込む勇気がある子供はなかなかいません。中には留守がちな家もあるので、そこが本当に安全な場所か、事前に確認しておくこと」

 いずれにしても子供の“怖い”と感じるセンサーを育て、危険を感じたらどうするかを話し合っておくことが大事。

「防犯グッズは万能のお守りではないと肝に銘じ、複合的な対策を心がけましょう」

※女性セブン2017年8月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン