どの派閥にも属さない弁護士の丸山和也・参院議員は、安倍首相と麻生副総理、菅官房長官の“トロイカ体制”にも変化が起きていると指摘する。「動く」とすれば麻生氏だという。

「麻生さんは安倍さんの盟友だが、第2次安倍政権が誕生したとき、『次はオレだ』と言っていたと聞いています。麻生政権はリーマンショックで短命だったから。今は『ない、ない』と否定していますが、総理返り咲きを虎視眈々と狙っていると思う。次の総理への流れが向いてきている岸田さん、その流れを変えてやると思っている石破さん、そして麻生さんの三つ巴になるでしょう」(同前)

 徳川幕府の末期、薩長軍が迫ると江戸城からは旗本たちが逃げ出し、裸城同然になった。いまの政権も官邸も関心は「次の城主」。本気で首相を守ろうという者はほとんど残っていない。

※週刊ポスト2017年8月18・25日号

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