SNSを駆使して積極的にいろいろな情報を求めているネットユーザーを対象に調査を行ったら、まったく違う結果になると思うよ。新聞の調査なんてまったくリアルじゃない。リアルな世論はネットにある。
──そういったメディアへの不信感もあって、アメリカのトランプ大統領は自身のフェイスブックで「リアルニュース」として自身の実績を紹介しています。
高須:それをプロパガンダと呼ぶ人もいるだろうけど、現実の支持率とメディアでの支持率とのギャップを埋めるには、こういうことも必要なんだろうね。安倍政権だって、スマホ利用者で支持率を調べたら、けっこう高いはずなのに、メディアの力によって、ないものとされてしまう状況があるんだよ。ある種の偏向報道に対抗するために、安倍政権もリアルニュースを始めたらいいと思うなあ。メディアが報じない事実も、ネットを使えば自分で発信できる時代なんだからね。
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安倍首相による「リアルニュース」の必要性を説いた高須院長。安倍首相も、高須院長のようにSNSをもっともっと有効活用すれば、世論も大きく変化しそうだ。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)など。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)。