「1980年代後半から1990年代前半に“アイドル冬の時代”が訪れた一方で、芸能界では森口博子などのバラエティアイドル、かとうれいこなどのグラビアアイドルが登場しました。アイドルが歌手だけでなく、お笑いやセクシー系に拡がっていった時代の流れに、水泳大会も歩調を合わせていったのでしょう」
『女だらけ』では、出場者が300人以上になる年もあった。
「あまりに多いし、水中に入ると誰が誰だかわからなくなることもありましたね。競泳で西田ひかると石田ひかりの対決を実況した時、混乱して“どっちが西田だ!”と叫んでしまったこともあったな」(おりも)
1990年代に入ると、細川ふみえと飯島直子が「水上飛び込みブランコ」で名勝負を演じたり、井上晴美が25メートル自由形でぶっちぎりの優勝を果たすなど、グラドルが番組を席巻。1998年を最後に定期的な放送は終了したが、今も復活を望む声は絶えない。
「あれだけのスターが一堂に会して、水着で競う番組なんて二度とできないでしょうね。まさに伝説の番組ですよ」(おりも)
●おりも・まさお/1953年7月4生まれ。東京都出身。8月16日まで大阪・新歌舞伎座で上演中の舞台『コロッケ特別公演』に出演中。
※週刊ポスト2017年8月18・25日号