国際情報

釜山の若者との対話【第1回】韓国リベラル知識人の本音

 翌2015年夏、東京大学大学院情報学環・学際情報学府で、佐倉統教授、水越伸教授らとともに、メディアに関する議論を行った。その際、話がいま世界で注目すべきメディアという話題に及ぶと、そこでメディア論を専攻する水越教授があげたのが「INDIGO」マガジンだったのである。

「ここの取り組みは非常におもしろいと思うんです。世界の問題に哲学的なアプローチであたっているのが非常にユニークなんですよね」

 そう言って、院生に向かって「INDIGO」の紹介をした。こんな場で話が出たのは、私にとっても驚きだったが、さすがに水越教授の解説はしっかりと的を射ていた。

 その解説のあとで、インディゴに昨年呼ばれて、釜山に行ってきたんですと水越教授に言うと、「えっ、ほんとに?」と今度は水越教授のほうが驚く番だった。

 そんな団体に、今年の夏も呼ばれ、釜山に向かったのだった。

(第2回は釜山のトランプタワー)

《森健氏プロフィール》
1968年1月、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。在学中からライター活動をはじめ、科学雑誌、 経済誌、総合誌で専属記者を経て、フリーランスに。2012年『「つなみ」の子どもたち』で第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2015年『小倉昌男 祈りと経営』で第22回小学館ノンフィクション大賞の大賞を受賞。2017年、同書で第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞、ビジネス書大賞2017で審査員特別賞を受賞。

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