「家でもずっとみね子とつながっている感じ」という有村。オフの日も自宅で台本を覚えたり、常に作品について考えていたりと、オンオフの切り替えがあまりできていないのだとか。
「そのためか、この前映画の予告を撮るために久しぶりに映画の役に戻ってナレーションをしたら、全然その役じゃないんですよ。喋り方や雰囲気が完全にみね子なんです。一生懸命気をつけているのに訛っちゃって(笑い)。『ちょっと私、もうだめだぁ~』って思っちゃいました。あはは!」
肩をすくませ、役とのシンクロを嬉しそうに語る。その一瞬、真剣な眼差しで言葉を紡いでいた有村の表情がふわっとゆるんで、ぱぁっと笑顔が弾けた。
●撮影/鈴木ゴータ 取材・文/渡部美也
※週刊ポスト2017年9月1日号