「援助交際を希望しているツイッターの美少女の写真、これは業者が適当に拾ってきた写真です。無名のブロガーや、SNSに上がっている写真を勝手に使用し、援助交際希望の少女像を作り上げているんです」(前出の前田氏)

 筆者は、画像検索でヒットした「援交少女写真」の出元であろうツイッターアカウントに接触し「中の人」である女性に事実関係の確認を取った。女性は、関西地方で地下アイドルとして活動しているようだった。

「冗談じゃないです。私は援助交際はしていません。実は、以前もファンの方から指摘があり、写真の無断使用に気がついたこともありました。通報で偽アカウントは凍結されましたが、また写真が使われているなんて……」

 女性は大変なショックを受けていたようで、再び偽アカウントを通報したが、数日経ったいまでも、偽アカウントは凍結されることなく毎日更新されている。アカウントに書き込んでいる、いわゆる中の人は、女性になりすました業者なのだから、凍結されない限り書き込みを続けるのだ。こういった卑劣な手法で、違法風俗を経営し、また連中に騙されて危険な状態に陥っている少女がどれだけいるのか。取り締まりに追われる当局は、どのくらい正確に現状を把握しているのだろうか? 前述の前田氏が指摘する。

「池袋だけでなく、関西や九州の大都市でも同じことが起きています。援デリで大人にいいように使われた少女たちが、さらに悪い大人に騙されAVに出演したということもある。警察が無能なのではなく、もはや取り締まりが困難な状態なんです」

 法規制が届かないとなれば、あとは良心やモラルに訴えかけるしかなさそうだが、違法業者が聞き入れるはずがない。やはり少女たちに危機感を持ってもらうことが一番の防衛策だろうが、手遅れになる前に、体を売る少女たちが理解してくれる日は来るのか。

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