これらの使用上の注意は薬の箱や添付文書に明記されている。しかし、薬を買うたびにその細部まで読んでいる人は少ないかもしれない。医療ジャーナリストの村上和巳氏はこう語る。
「製薬会社が最も怖れていることのひとつが『自社の商品で健康を損なう人が出てしまうこと』です。そのため、正しい飲み方でないと逆効果になってしまう事実は、製薬会社側としても啓蒙したいと考えている」
前提として、処方薬は“病気を治療する目的”であるのに対し、市販薬は“症状を一時的に緩和させる”ものという違いがある。だからこそ市販薬については処方薬との違いを理解し、正しい服用を心がけたい。
※週刊ポスト2017年9月15日号