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中国巨大市場を狙うヴィクトリアズ・シークレットの世界戦略

2009年のファッションショーでのミランダ・カー(AP/AFLO)


◆今年のショー開催地は上海? CEOは「奥地まで進出」宣言

 2015年、VSはさらに大きく動く。2014年の日本進出に続きアジア市場にターゲットを定めたのだ。2015年初頭には化粧品と美容関連商品の店舗を中国国内に8店開店し、年末までに20店に増やした。同年、Lブランズ・インターナショナルの社長、マーティン・ウォータースは株主の前で「VSが中国での勝者になることは確実だ」と宣言した。

 2017年にはランジェリーも扱う旗艦店を上海と成都にオープン。Lブランズ・グループCEOのウェクスナーは「中国本土の奥地まで進出してみせる」と言い切った。上海の旗艦店は約2000平方メートルの広々とした店舗面積を誇る。さらに2017年3月、全世界のメディアが「VSの今年のファッションショーの舞台は上海」と一斉に報じた。まるで、五輪開催都市を発表するような注目度だった。

 ショーの演出にも「中国でのビジネス拡大」が大きなテーマとして取り上げられる予定だ。ショーに向け、中国温州出身のスイ・ハ 、上海出身のミン・シーといったモデルが中国各地をキャンペーンで回っている。プラスサイズモデルを採用し、また中国進出に合わせてアジア系モデルを登場させることで、VSはよりグローバルに、より多様化した市場を相手に勝負に出た。

 今年開催予定の上海でのファッションショーにどんなモデルやアーティストが出演するかはまだ発表されていない。これまで、ニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミ、カンヌ、パリでショーが開催されてきたが、アジアでは初。さらに上海でここまでメジャーなファッションイベントが開催されることも初の試みだ。

 今回のショーにどこまでサプライズが込められるかで、VSのアジア市場にかける意気込みがはかれると言えそうだ。

※週刊ポスト2017年9月15日号

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