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2017.09.12 07:00  週刊ポスト

【書評】妥当な言葉を拾いだすために心を砕いたジャズの論評

 著者は、そのことを、じつに的確な言葉で説明してくれる。メルドーは原初的衝動へふみだすことなく、ジャズの内側でたえている。そして、半歩前へにじりでて、その枠組みを内側からひろげてきたという。はしょった要約だが。

 ただ、たくさんの音源に接してきたというだけではない。著者は、それらを考えぬいている。妥当な言葉をひろいだすために、神経をとぎすませてきた。ソロ・ピアノの、どこか空疎なかがやきについても、得心がいったしだいである。そう言えば、著者は青柳いづみこの文業にも、一目おいているという。そこからも、書き手としての志をおしはかってほしい。

※週刊ポスト2017年9月22日号

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