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2017.09.13 07:00  週刊ポスト

81歳の巨匠・横尾忠則氏「絵も人生も大事なのはプロセス」

『実験報告』1996年


「当時のアメリカはポップアートの全盛期。街のポスターショップには、マリリン・モンローやクラーク・ゲーブルといった往年のハリウッドスターやビートルズとともに、ウォーホルのポートレイトなどが並んでいた。僕の作品を気に入ってくれていることは会う前に知っていたけれど、そんな伝説の人に会うわけだから緊張しましたね」

 滞在中は朝から夜まで街を歩き回った。そして、アメリカ美術の巨匠のジャスパー・ジョーンズの紹介でジョン・レノンとオノ・ヨーコとも交流を深めていく。

 ある日、横尾のポスターを何度も購入してくれていたニューヨークの画廊に電話すると、オーナーが「明日、うちの画廊であなたの展覧会を予定している」と言う。

「そんな偶然があるのかと思い、すぐに行ってみると、展覧会の飾りつけをしている最中でした。その時のポスター10数点を、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が1点100ドルで全部買い上げてくれました。当時、ウォーホルの『マリリン・モンロー』の値段(100ドル)と同じだったので驚きました」

 横尾の作品は国内より先に、ポップアート全盛期のアメリカで高く評価された。活躍の場は世界に広がり、翌年、青竹に吊るされた女性を表現した『責場』3作品でパリ青年ビエンナーレ版画部門グランプリを獲得した。1972年にはMoMAで、現存するグラフィックデザイナーとして初の個展を開く。その後、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレで金賞を受賞するなど数々の賞に入選、世界各地で展覧会を開いた。

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