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駅弁からEKIBENへ 新機軸の弁当が続々登場

岡山駅で売られている「祭ずし 極」

 ここ1年で販売された駅弁の数々を見ると、米沢牛に豊後水道の鰆……と素材も上等なら、鮭の焼漬にジンギスカン……と名物の郷土料理も詰め込まれている。内容はもちろん、容器や掛け紙、盛り付けも綺麗で、まるで料亭か高級百貨店の料理弁当のよう。現在の駅弁は、昭和的郷愁やレトロなイメージには収まらない新しい路線を歩み始めている。

 街弁やコンビニ弁当、手作り弁当まで昨今の弁当ブームは留まることを知らない。その中で少しだけ価格が高い駅弁は、以前は旅という“ハレ”の日の特別な弁当だった。しかし通販で取り寄せ可能(一部)になったり、イベントで販売されたりと、駅以外にも販路が広がり、すっかり日常に溶け込んだ。

 素材へのこだわり、手作り、伝統については他の弁当と一線を画す。低カロリー、野菜中心のおかずなどに代表される健康志向、燃えるゴミに対応するエコ容器の推進、トレーサビリティ(追跡可能性)の管理など時代に添って進化してきた駅弁。

 新幹線駅への販売の集中、製造元の後継者不足などの問題もあるが、駅弁は日本を代表する食文化、そして日本の食遺産的存在。数年前から実験的にパリや台北など海外でも販売を始めている。駅弁からEKIBENへ。楽しみは尽きない。

 ここで行楽シーズンに食べたい、3つの駅弁を紹介しよう。

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