伊勢丹新宿本店の食品売り場がお気に入り
『渡る世間は鬼ばかり』では、「おやじバンド」を結成し、見事なギターの腕前と美声を披露しているが、実はギターは、角野の趣味のひとつだ。角野はこれだけでなく、「ひとりでできる」趣味を多数持っている。例えば旅もひとり。居酒屋めぐりもひとり。角野の部屋には、レコード、CD、DVD、プラモデル、雑誌、本……と「ひとり」で楽しむアイテムがびっしりと並ぶ。
中でも最近はまっているのが「ひとり家呑み」である。
◆デパ地下に顔を出します
「自慢じゃありませんが、365日、お酒を欠かしたことがございません。居酒屋でひとり呑むのもいいもんですが、数年前から家呑みが増えました。文学座の稽古場から自宅までのちょうど中間に、伊勢丹新宿本店がありましてね。地下1階のいわゆるデパ地下に、多い時は三日に一遍顔を出します。伊勢丹の食品売場の従業員の方とはすっかり顔馴染みになってしまいました」
デパ地下をぐるりと回って総菜を買う。それを京都で買い求めた洒落た豆皿に盛って、酒を呑みながらつまむ。
「もちろん、妻と二人で家呑みすることも多いのですが、先日は夕方4時から夜の8時まで、ひとりで家呑みを楽しみました」
自分の好きな肴と自分の好きな酒を自分の好きなタイミングで楽しむ。誰からも束縛されない“自由”なひとときだ。角野は、この“自由”を満喫したくて、ひとりで呑む。