ぼくもね、自分の行く末は深く考えています。だから『やすらぎの郷』も、130話の脚本を4か月で一気に書き上げたんです。こんなハイペースで脚本を書いたのは、人生で初めてのことですよ。

 この作品はぼくが体験した話や知識をいっぱい使っているでしょう。俳優が倒れても、誰かが代わりにせりふを言うことはできるけれど、ぼくが倒れたら、代わりはいない。それでとにかく、『死ぬまでに書き上げよう』と必死でした。

 第41話で、大納言(山本圭・77才)が『女房なら、若い時より、死ぬ間際の老けた女房におれは会いてえ』と言いますが、これはぼくがいつも考えていること。カミさんが先に死ぬか、ぼくが先に死ぬかとか、そういうことは頭の中で年中あるので、そういうシーンを書いている時には筆が進みます。すごいスピードで原稿用紙に書くものだから、字を書くスピードと筋肉運動が釣り合わなくなって、『だめだ、もう手が動かない!』なんてね(笑い)」

撮影/矢口和也

※女性セブン2017年9月28日号

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