スポーツ

日テレ三冠王脱落 男子バレーの「逆グラチャン効果」か

人気番組を休止した影響は大きかったか

 2020年東京五輪へ向けて、五輪競技の試合がテレビ中継される機会が増えている。卓球、陸上、柔道、レスリング、新体操、バレーボール、体操など、国際大会の中継だけでも、毎週、何かが放送されている。スポーツへの関心の高まりや日本選手の好成績もあって、高視聴率を記録しているものも多い。ところが、なかには予想外の低調な視聴率を残し、関係者が頭を抱えている例もある。グラチャンバレー男子が放送された週の平均視聴率で、日本テレビが25週ぶりに「週刊三冠王」記録を途絶えさせたからだ。

「グラチャンバレー男子中継の視聴率は、全体的に低調なまま終わりました。その前の週の女子が盛り上がって視聴率も好調だっただけに残念です。それでも話題は集めた、データ放送や多角放送など意義は大きかったと表向きには成果を強調していますが、もうちょっと競技そのもので何かを残して欲しかったというのが本音です」(日本テレビ関係者)

 グラチャンバレー男子が開催された9月第2週(9月11日~17日)日本テレビの視聴率は、全日(6時~24時)とプライム帯(19~23時)の平均視聴率はそれぞれ7.6%と10.5%でトップを維持したものの、ゴールデン帯(19~22時)は10.5%で首位TBSの10.6%に及ばなかった。これは、主にゴールデン帯に放送されたグラチャンバレー男子の低視聴率がその週全体の結果に影響を及ぼしたとみられている。

 全5試合のうち、18時から放送された最終日17日(日)をのぞき、すべて19時から放送されたグラチャンバレー男子は、12日(火)アメリカ戦が9.5%、13日(水)フランス戦は8.3%と低下、15日(金)イタリア戦で9.5%と少し戻すも、16日(土)イラン戦は8.7%と再び低下、最終戦17日(日)ブラジル戦では6.9%と最低を記録した。

 日曜日の同時間帯は『バンキシャ!』『ザ!鉄腕!DASH!!』と、15%超も珍しくない番組を休止して放送しただけに、グラチャンバレー男子が三冠王陥落の主要因とする見方があるのもうなずける。

 その前の週に放送されたグラチャンバレー女子は2勝3敗で順位こそ5位に終わったが、中国やロシアなどと接戦を続け視聴率はすべて二桁で、9日(土)の米国戦では14.1%を記録した。視聴率三冠王も継続し「グラチャンを中継した効果があった」と言われたのとは対照的に、男子は中継したことが逆効果をもたらしたのではと自嘲気味に分析する関係者がいるのも無理はない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン