高須:僕は現政権を支持しているけど、もちろん野党にも頑張ってもらいたい。しっかり政策を戦わせることができれば、より良い結果がついてくるのは間違いないからね。でも、残念ながら、今の野党にそういうものは期待できないというのが現状であって、国民もまたそう思っているんだよ。野党からは、森友・加計問題を隠蔽するために、安倍首相が解散に踏み切るのではないかという声もあるけど、果たしてどうなのだろうか。僕としては、その問題ばかりをいつまでも追求して、もっと重要な北朝鮮問題なんかをスルーするかのような野党にはうんざりしてしまうという感覚だな。野党はおそらく戦略を誤っている。国民の関心事は森友でも加計でもなくて、北朝鮮の脅威なんだよ。
北朝鮮のミサイル発射のタイミングで安倍首相が衆議院を解散するというのは、たしかにえげつないと感じる人もいるかもしれないけど、戦略としては正しい。実際に支持率も上がってきているし、おそらく自民党が勝つ。そして、憲法改正に一歩近づくことになる。北朝鮮問題を解決するのは、それもまた必要なことであって、安倍首相のやっていることはものすごく理に適っているわけだ。
そういう意味でも、今回の選挙は今の日本にとってかなり重要なポイントとなりうるということなんだと思う。だからこそ、野党には中身のない安倍叩きなどではなく、しっかりと地に足をつけた現実的な政策を出してきてほしい。嫌味でも何でもなく、本当に心から頑張ってほしいと思っているよ。
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安倍首相を支持しつつも、野党の健闘を願っている高須院長。果たして、今回の総選挙では与野党の有意義な議論が展開されるのか? 野党の頑張りにかかっている!
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)など。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)。