◆元気そうね
悲しみや喪失感は、別離から半年~1年後にやってくることも多い。死の直後は葬儀などで慌ただしく動いているため、元気そうに見えるかもしれないが、実際は人前で悲しむ姿を見せまいと気丈にふるまっているだけなのだ。
◆気分転換に○○をしたら?
落ち込んでいる人に対して、気分転換の方法をアドバイスするのもNG。本人がまだ悲しみから立ち直れず、次のことを考える余裕がない状態の時に誘っても迷惑なだけで、余計なお世話に。本人がその気になるまでじっくり待つのがベスト。
◆気持ちの整理はついた?
遺族の様子を知りたいのはわかるが、探りを入れるような質問はご法度。もし、気持ちの整理がついていなかったら、相手はどう答えればいいのか悩んでしまう。質問した人に心配をかけまいと、無理に「大丈夫」と答え、逆に気を使わせてしまうことも。
◆落ちついた?
「気持ちの整理はついた?」と同じで、探りを入れる質問。たとえ相手が、「落ちついたよ、ありがとう」と答えても、それが本音とは限らない。また、その質問に答えたことで、自分が落ちついてないことを再確認し、つらい思いをさせてしまう可能性も。
(※)出典:埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科・石田真弓講師の研究「遺族に対する周囲の望ましい言葉がけと働きかけ」より改変。
※女性セブン2017年10月5日号